銘柄比較:会計ソフトウェア銘柄WACC-21年7月

会計ソフトウェア銘柄であるアバント(3836)、ミロク情報サービス(9928)、PCA(9629)、プロシップ(3763)の加重平均資本コスト(WACC)を比較しました。各社とも有利子負債がほとんどないので、リスクプレミアム(ここでは5.5%)とβ値で決まってしまっています。

個別銘柄は下記も参照下さい。
銘柄分析:プロシップ(3763)-21年6月
銘柄分析:アバント(3836)-21年6月

株価比較

2021年の各社の株価推移のグラフを示します。2021年初を100とし、週次で7/5までの株価の推移を示しています。アバントのみ上昇しており、他の3社は年初から下落しています。

株価推移

WACC比較

各社の株主資本比率と負債比率を示します。

銘柄株価発行済み株式数
[株]
自己株式数
[株]
時価総額
[百万円]
非支配株主持分
[百万円]
株主資本
[百万円]
有利子負債
[百万円]
株主資本比率
[%]
有利子負債比率
[%]
プロシップ1,42315,232,0002,00921,672021,67201000
アバント1,68737,603,2032,90063,432063,4324899.920.08
ミロク情報1,58234,806,2864,096,00048,58444949,0334,93590.869.14
PCA3,8957,700,0001,033,60025,9661625,98212599.520.48
株主資本比率と有利子負債比率

時価総額は発行済み株式数から自己株式数を除いて2021年7月5日の株価で計算しています。株主資本はそれに非支配株主持分を加算しています。

プロシップは有利子負債はありません。アバントはリース負債が48百万円あります。利率は1年以内が2.4%、1年以上が2.5%と記載されています。ミロク情報サービスは短期借入金と長期借入金が4,935百万円あります。利率はどれも約0.5%となっています。転換社債型新株予約券付社債は無利息と記載されているので有利子負債には含みませんでした。PCAは長期借入金とリース負債があります。長期借入金の利率は1.3%と記載されています。リース負債の利率は記載されていませんので、アバントのリース負債の利率で代用しています(有利子負債がほぼないので影響ありませんが)。

ミロク情報サービスを除き有利子負債はほぼゼロとなっています。さすがにもう少し借入金を増やしてROEを高める努力をしてもいいのではないかと思います。

次に、株主資本コストをCAPMにて算出しました。リスクフリーレートは10年国債の利率で0.04%、リスクプレミアムは5.5%としました。β値はロイターのWebサイトから取得しました。各社の株主資本コストとWACCを示します。実効税率は30%としています。

銘柄β株主資本コスト[%]WACC[%]
プロシップ0.894.944.94
アバント1.37.197.19
ミロク情報0.512.852.62
PCA0.623.453.44
株主資本コスト

アバントのβ値が大きく株主資本コストも最も高くなっています。次いでプロシップ、PCA、ミロク情報サービスの順に株主資本コストが下がります。有利子負債がほとんどないので、株主資本コストがほぼWACCとなっています。ミロク情報サービスが少しだけ下がります。

まとめ

会計ソフトウェア4社のWACCを計算しました。絶対値はリスクプレミアムを何%にするかによって決まるのであまり意味がありませんが、各社の比較としてミロク情報サービスが最もWACCが低く、次いでPCA、プロシップとなり、最もWACCの高いアバントはミロク情報サービスの2.5倍のWACCとなっています。各社とももう少し負債を増やして財務レバレッジを上げてROEを向上してくれるとうれしいですね。

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