銘柄分析:東京建物(8804)-21年3月

東京建物(8804)は安田財閥の創始者安田善次郎が1896年に設立した日本で最も古い歴史を持つ総合不動産会社です。分譲マンションのブランド名はBrillia(ブリリア)です。同じ芙蓉グループである不動産大手ヒューリック(3003)の第3位の株主となっています。

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財務諸表分析

2020年12月期の財務諸表が開示されていますので、昨年度と今期のバランスシートと損益計算書の数値を抜き出してグラフ化しました。キャッシュの増減が分かりやすいように流動資産のうち現金及び預金の色を変えています。

2019年12月期のバランスシートと損益計算書
2020年12月期のバランスシートと損益計算書

流動資産は主に分譲マンションなどの販売用不動産、固定資産は主にビジネス向け不動産です。

次に財務指標を示します。昨年度と大きな変化はありません。

19年12月期20年12月期
粗利率27.8%24.8%
営業利益率16.2%14.8%
当期純利益率9.2%9.8%
自己資本比率24.0%24.0%
流動比率103.8%203.6%
固定比率296.6%294.9%
固定長期適合率98.7%83.8%
財務レバレッジ4.0714.070
総資本回転率0.2070.206
ROE8.04%8.34%
財務指標

キャッシュフローの推移をグラフに示します。2014年12月期に大きく変動しているのはSPC(特別目的会社)を連結対象にしたことと、それにより増えた負債を減らすためにマンション等の固定資産を売却したことによります。

キャッシュフロー推移

キャッシュフローマトリクスでキャッシュフローの推移をグラフに示します。グラフにはありませんが2011年12月期は東日本大震災の影響で赤字となっており、そこから2014年12月期のSPC連結まではあまり投資をしておらず、2015年12月期から投資を増やして順調に売上、利益を増加させています。

キャッシュフローマトリクス

資産額の推移をグラフに示します。SPCを連結対象とした2014年12月期に大きく増えています。

資産推移

株主還元は配当性向30%以上を目標にしています。配当推移のグラフを示します。2014年12月期の配当性向が低いのは、固定資産売却による特別利益が大きいためです。2014年12月期から連続増配しており、来期も増配予定です。

配当推移

なお、2014年12月期のSPCを連結対象にしたことによるバランスシートの変化は以下のようになっています(2013年12月期の決算説明資料より抜粋)。

2013年12月期決算説明資料より抜粋

まとめ

業績は順調で、株主還元にも積極的な印象を受けます。2019年12月期は自社株買いも実施しています。2021年3月8日の株価は1,614円で、予想配当利回りは2.97%となっています。

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