銘柄分析:京阪神ビルディング(8818)-21年4月

京阪神ビルディングは戦後まもなく阪神競馬場の建設と競馬の振興を図るために設立された会社です。しかし、現在では場外馬券場(ウインズ)の賃貸は売上の約2割しかなく、主力は売上の約4割を占めるデータセンタービルとなっており、隠れたDX銘柄でもあります。20年度にストラテジックキャピタルにより敵対的TOBをしかけられましたが不成立となっています。そのときは1株1900円でのTOBでした。株主還元目標の配当性向は20年度から従来比5~10%引き上げた35~40%としており、自社株買いも実施しています。なお、21年3月末を最後に株主優待は廃止し配当による還元を充実することを決定しています。

財務諸表分析

2021年3月期第3四半期の財務諸表が開示されていますので、昨年度と今期の貸借対照表と第3四半期までの損益計算書の数値を抜き出してグラフ化しました。キャッシュの増減が分かりやすいように流動資産のうち現金及び預金の色を変えています。

2020年3月期の貸借対照表と3Qまでの損益計算書
2021年3月期第3四半期の貸借対照表と損益計算書

ビルの賃貸だけなので固定資産がほとんどを占めています。

キャッシュフローの推移をグラフに示します。フリーCFはプラスとマイナスを行き来しています。

キャッシュフロー推移

キャッシュフローマトリクスで示すと以下のようになります。営業CFがあまり増えていないので縦に行ったり来たりしています。

資産額の推移をグラフに示します。微増といった感じです。

資産推移

株主還元として配当性向は20年度から35~40%を目標としており、20年度は35.8%となっています。7年連続の増配となっており、来年度も増配が期待されます。また、2021年3月1日から9月15日まで自社株買いを実施中です。

配当推移

まとめ

21年3月期は有価証券の売却益があるためPERが低くなっており利益率も高くなっていますが、特別利益がなくても利益率約25%と高収益であり、データセンターが主力であることからDX銘柄として今後の成長が期待されます。敵対的TOBをしかけられたことから、今後はそうならないよう株主還元をさらに充実化することが推測されます。

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