銘柄分析:京阪神ビルディング(8818)のDCF法による理論株価-21年8月

京阪神ビルディングの中期経営計画を前提としてDCF法を用いて理論株価を推定しました。京阪神ビルディングでは「新規投資及び株主還元の原資となるキャッシュ・フローの継続的な確保・拡大をモニタリングする経営指標として、税引後償却前経常利益を採用」としています。そこで、この税引後償却前経常利益を株主に帰属するフリーキャッシュフローとして、株主資本コストで割り引いて計算しました。中期経営計画については関連記事を参照ください。

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26年3月期の中期経営計画の数値目標

中期経営計画で示された26年3月期の数値目標は以下になります。 この数値を前提に、現在の株価から目標株価を推定しています。

京阪神ビルディングの中期経営計画より

21年3月期の実績値から26年3月期の計画値までを一定割合で増加するとした各年度の値を以下の表に示します。EBITDAは営業利益+減価償却費としています。

中期経営計画の各年度推定値

また、1株あたりを算出するのに使用した株式数を以下の表に示します。21年3月期までは実績値、22年3月期からは21年3月期の値を使用しています。発行済株式総数から自己株式数を控除した値を用いています。

株式数

DCF法に基づく理論株価

税引後償却前経常利益を株主に帰属するフリーキャッシュフローとしているので、WACCではなく株主資本コストで割り引きます。そこで、CAPMを用いて株主資本コストを計算します。リスクフリーレートを0.1%、リスクプレミアムを5.5%とします。京阪神ビルディングのβはロイターのWebサイトから0.67となっていますので、株主資本コストは0.1%+0.67×5.5%=3.785%となります。

継続価値(ターミナルバリュー)は26年3月期の税引後償却前経常利益がそのまま継続するとして、永久成長率は0%としています。

22年3月期~26年3月期の税引後償却前経常利益と継続価値を株主資本コストの3.785%で割り引いた現在価値を表に示します。期末主義で割り引いています。

フリーキャッシュフローの現在価値

現在価値の和は255,548[百万円]となり、これを株式数で割った理論株価は4,943円になります。

次に、京阪神ビルディングのここ数年の業績は横ばいであるため、中期経営計画ではなくこのまま業績が横ばいとして目標株価を計算してみます。

17年3月期~21年3月期の5年間の税引後償却前経常利益の平均は5,869[百万円]となります。これが継続するとした定額モデルでの現在価値は155,059[百万円]となり、これを株式数で割った理論株価は2,999円になります。

まとめ

税引後償却前経常利益を株主に帰属するフリーキャッシュフローとして、DCF法を用いて理論株価を計算しました。中期経営計画に基づく場合の理論株価は4,943円、過去5年の業績に基づく場合の理論株価は2,999円となりました。21年8月11日の株価は1,445円となっており、上記計算と比較した場合は割安な水準と言えます。

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