銘柄分析:京阪神ビルディング(8818)-21年5月

京阪神ビルディングは戦後まもなく阪神競馬場の建設と競馬の振興を図るために設立された会社です。現在では場外馬券場(ウインズ)の賃貸は売上の約2割しかなく、主力は売上の約4割を占めるデータセンタービルとなっており、隠れたDX銘柄でもあります。株主還元目標の配当性向は20年度から従来比5~10%引き上げた35~40%としており、自社株買いも実施しています。21年3月期は主に投資有価証券の売却により多額の特別利益を計上しています。22年3月期は増収減益予想ですが、新築ビルの不動産取得税の初期費用負担約7億円が減益の主要因であり、それと特別利益分を除けば増益と順調な業績となっています。

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事業内容

阪神競馬場(ウインズビル)から始まり、今はデータセンタの売上が約4割を占める不動産会社となっていいます。データセンタービルは今のところ全て大阪地区ですが、今後は東京地区への進出を検討していくそうです。

決算説明資料より

財務諸表分析

2021年3月期の財務諸表が開示されていますので、昨年度と今期のバランスシートと損益計算書の数値を抜き出してグラフ化しました。キャッシュの増減が分かりやすいように流動資産のうち現金及び預金の色を変えています。

2020年3月期のバランスシートと損益計算書
2021年3月期のバランスシートと損益計算書

21年3月期は固定資産と投資有価証券の売却にょり多額の特別利益が発生しています。それぞれ約8億円と約60億円の売却益となっています。

キャッシュフローの推移をグラフに示します。フリーCFはプラスとマイナスを行き来しています。

キャッシュフロー推移

キャッシュフローマトリクスで示すと以下のようになります。営業CFがあまり増えていないので縦に行ったり来たりしています。

キャッシュフローマトリクス

資産額の推移をグラフに示します。微増といった感じです。

資産推移

売上・当期利益の推移をグラフに示します。21年3月期は多額の特別利益があります。来期は、新築ビルの不動産取得税の初期費用負担約7億円があるため増収・減益予想となっています。

売上・利益推移

株主還元として配当性向は20年度から35~40%を目標としています。20年度は7年連続の増配となっていますが、特別利益があるため配当性向は低くなっています。21年度は20年度と同じ31円予想となっています。2021年3月1日から9月15日まで自社株買いを実施中です。

配当推移

まとめ

21年3月期は有価証券の売却益があるためPERが低くなっており利益率も高くなっています。22年3月期は税金のため減益となっていますが、それがなければ増収増益であり、データセンターが主力であることからDX銘柄として今後の成長が期待されます。決算後に売られており、2021年5月21日の株価は1,320円となっていますが、20年度に敵対的TOBをしかけられたこともあり現金も十分保有しているので、さらなる自社株買いの実施が期待されます。

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