銘柄分析:FPG(7148)のDCF法による理論株価-21年9月

FPG(7148)は航空機リースを主力とする会社です。新型コロナの影響で19年9月期から20年9月期の売上高が約半減と直撃を受けた会社の1つですが黒字を維持しています。FPGの理論株価をDCF法を用いて計算しました。2016年9月期から2021年9月期(予想)までの6年間のデータを用いています。新型コロナの影響で19年度→20年度の差が大きいので、23年度以降に新型コロナの影響がなくなり売上高が従来の成長率に回復する予測して計算しています。

財務分析

19年9月期と20年9月期のバランスシーと損益計算書のグラフを示します。コロナの影響により売上高が約半分となっていますが、もともと利益率が高かったため黒字を維持しています。

19年9月期バランスシートと損益計算書
20年9月期バランスシートと損益計算書

キャッシュフローの推移をグラフに示します。

キャッシュフロー

フリーキャッシュフローの算出

21年9月期の値は3Qの決算短信の値からの推測値です。

DCF法の計算で用いるフリーキャッシュフローの算出について示します。NOPLAT(みなし税引後営業利益)はEBITAからEBITAに対する税金を差し引いて算出しています。EBITAに対する税金は、有価証券報告書に記載の実効税率を用いて、支払利息による節税額をプラスし、受取利息・配当金・その他営業外損益・特別損益に対する税金をマイナスして求めています。 新型コロナの影響で20年9月期からNOPLATが大幅に減少しています。

FPGのNOPLAT

2016年9月期から2021年9月期(推測)までのバランスシートをまとめたものを示します。事業用現金は売上高の2%としています。

FPGのバランスシート

NOPLATに減価償却費、無形固定資産の減価償却費、減損損失、開業費償却費を足し戻しグロスキャッシュフローを求めます。次に、営業運転資金の増加額、その他営業用固定資産の増加額、設備投資額をグロス投資額として求めます。設備投資額は減価償却対象固定資産の差に減価償却費を加算した値としています。グロスキャッシュフローからグロス投資額を引いてフリーキャッシュフローを求めています。5年平均のフリーキャッシュフローは3,785百万円となります。

FPGのフリーキャッシュフロー

新型コロナの影響が大きいので、将来のフリーキャッシュフローを推測して、それを用いて理論株価を計算します。

22年9月期はまだ新型コロナの影響があるとして21年9月期と同じ値とします。23年9月期から正常に戻るとして、17年9月期から19年9月期のCAGRが12.1%なので、23年9月期から売上高のCAGRが10%として営業利益を推定しました。売上原価は売上高の11%、販管費は売上高の25%としています。減価償却費は売上高の0.5%としています。

FPGの推測営業利益

また、NOPLATは以下になります

FPGの推測NOPLAT

フリーキャッシュフローは以下になります。

FPGの推測フリーキャッシュフロー

割引率であるWACCを1~10%にしたときの事業価値、株主価値、理論株価を示します。

FPGの理論株価

リスクプレミアムを5.5%とするとFPGのWACCは4.38%となります。βの1.11はバフェットコードのWebサイトより取得しています。新型コロナ前のβは約0.5となっており、それで計算するとWACCは2.33%となります。

WACC

WACCを4.38%としたときの理論株価は1,196円、WACCを2.33%としたときの理論株価は2,484円となります。21年9月17日の株価は731円となっており、これらの理論株価に対して割安な水準となっています。ちなみに、新型コロナ前の16~19年は1,000~1,500円で株価は推移していました。

まとめ

2016年9月期から2021年9月期までのデータを元に、2027年までの業績を推測して、DCF法による理論株価を算出しました。理論株価は1,196~2,484円となり、新型コロナ前の1,000~1,500円と比べても計算結果はおおむね妥当であり、現在の株価は割安かなと思われます。

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