銘柄分析:ダイビル(8806)-21年5月

ダイビルは商船三井グループの不動産会社です。大阪発祥で大阪に本社があります。2024年3月期で100周年になります。先日の2021年3月期の決算発表時に21年3月期の配当を21円→22円に増配すると発表すると同時に、2022年3月期の減益と21円への減配を発表して株価は大きく下落しました。ただし、減益の理由は建替予定ビルの閉館(御堂筋ダイビル・八重洲ダイビル)に伴う減収と、建替関連費用として特別損失の計上となっており、2018年の中期計画から計画されていた建替えであり、会社としては予定通りと思われます。当期利益が予想を上回ったので目標配当性向30%以上を達成するために1円増配したと思いますが(21円のままだと配当性向28.7%)、増配せずに22年3月期は減益ながら配当維持にした方が株価的にはよかったのではと思ってしまいます。

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事業内容

大阪を中心にオフィスビルの賃貸を主力とする不動産会社です。

ダイビル資料より

今期から2棟が建替えとなっています。

ダイビル資料より

財務諸表分析

2021年3月期の財務諸表が開示されていますので、昨年度と今期のバランスシートと損益計算書の数値を抜き出してグラフ化しました。キャッシュの増減が分かりやすいように流動資産のうち現金及び預金の色を変えています。

2020年3月期のバランスシートと損益計算書
2021年3月期のバランスシートと損益計算書

バランスシートと損益計算書に大きな変化はありません。固定資産の大半は土地と建物です。流動資産より流動負債の方が多いのが少し気になります。

次に財務指標を示します。高い利益率を維持しています。

20年3月期21年3月期
粗利率36.3%37.9%
営業利益率27.0%28.2%
当期純利益率18.5%19.7%
自己資本比率40.7%42.0%
流動比率66.4%79.1%
固定比率229.6%222.3%
固定長期適合率103.0%101.6%
財務レバレッジ2.4292.354
総資本回転率0.1120.109
ROE5.06%5.2%
財務指標

キャッシュフローの推移をグラフに示します。21年3月期は投資CFが少なめになっています。

キャッシュフローマトリクスでキャッシュフローの推移をグラフに示します。投資CFに緩急はつけていますが、営業CFがあまり変わっていないことがわかります。

キャッシュフローマトリクス

資産額の推移をグラフに示します。微増といった感じです。

資産推移

株主還元は配当性向30~35%を目標にしています。21年3月期は25億円の自社株買いを実施しているため、総還元性向でみると60%と高くなっています。自社株買いを配当に換算すると22円弱になります。21年3月期は予想当期利益を上回っており、22円に増額しても目標の30%ぎりぎりとなっています。配当推移のグラフを示します。

配当推移

まとめ

新型コロナに大きく影響を受けることなく高い利益率を維持しています。今期から2棟が建替えとなり直近の業績が心配されますが、将来の成長も期待されます。2021年4月30日の株価は1,275円で予想配当利回りは1.65%となっています。

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