銘柄分析:クイック(4318)-21年5月

クイックは大阪に本社をおく人材サービス会社で、看護師や建設関連などの専門職の人材紹介・派遣が主力となっています。21年3月期は減収減益ながら予想より業績がよかったため配当の4円増額を発表しました。20年3月期の配当が45円、21年3月期の配当が40円→44円(このうち12円が40周年記念配当)となっています。22年3月期の予想配当は40円となっています。目標配当性向が40%となっており40%強の配当で推移しています。

事業内容

人材サービス、リクルーティング、情報出版、IT・ネット関連、海外の5セグメントとなっており、人材サービス事業が売上・利益の約6割を占めています。

クイックWebサイトより
セグメント別売上高

財務諸表分析

2021年3月期の財務諸表が開示されていますので、昨年度と今期のバランスシートと損益計算書の数値を抜き出してグラフ化しました。キャッシュの増減が分かりやすいように流動資産のうち現金及び預金の色を変えています。

2020年3月期のバランスシートと損益計算書
2021年3月期のバランスシートと損益計算書

バランスシートと損益計算書に大きな変化はありません。良好な財務体質となっています。

次に財務指標を示します。売上の減少により利益率も低下しています。同様にROEも低下していますが、それでも14.5%と高い値となっています。

20年3月期21年3月期
粗利率61.4%59.8%
営業利益率13.9%9.3%
当期純利益率9.9%7.3%
自己資本比率69.8%70.8%
流動比率252.3%256.5%
固定比率37.3%43.4%
固定長期適合率36.8%42.1%
財務レバレッジ1.4331.412
総資本回転率1.5511.330
ROE23.3%14.5%
財務指標

キャッシュフローの推移をグラフに示します。フリーCFがプラスで推移しており安定した経営となっています。現金が溜まっていってるので使い道がないのであれば株主還元に回して欲しいですね。

キャッシュフロー推移

売上・利益の推移をグラフに示します。21年3月期は減収減益となっています。来期は増収増益予想となっており、1株利益としては18年3月期と同じくらいの予想となっています。

売上・利益推移

株主還元は配当性向40%を目標にしており、昨年度まではちょうど40%ちょっとの配当となっていました。21年3月期は20年3月期より1円少ない44円となっており、配当性向は56.6%となっています。このうち12円は40周年記念配当となっているので、それがなければ配当性向41.2%(配当32円)となります。22年3月期の配当は40円となっており、配当性向は44.2%となっています。

配当推移

まとめ

21年3月期は減収減益となりましたが、高い利益率と良好な財務体質を誇っており、目標配当性向40%と株主還元にも積極的と思われます。人材サービスはジョブ型雇用への転換や転職市場の拡大など長期的に見て有望な市場かと思われますので、売上・利益の増加に伴って配当の増額が期待されます。2021年4月30日の株価は1,239円で、予想PERは13.7倍、予想配当利回りは3.2%と割高感もないかと思います。

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